豊富な実績に基づく経験に裏打ちされた確かな技術で“LNG”に関連するあらゆる設備提案、エンジニアリングをいたします。
L-CNGステーション概要
◎システム概要
・LNG 保存タンク
・供給システム
・温度調整ユニット
・LNG ディスペンサー (MID )認証取得済
・高圧ピストンポンプ
・高圧空気蒸発器
・高圧匂い付けシステム
・保存用 CNG .ボトル
・CNG ディスペンサー
・ボイルオフガス回収システム
・電気制御システム
◎ディスペンサーの性能
・LNG
・流量: 4.000Kg/hour
・充填時間:4分以下
・処理能力:1時間にトラック10台の充填
・CNG
・流量: 835Nm3/hour
・充填時間:5分以下
・処理能力:1時間に車両10台の充填
小規模液化設備
現在、天然ガスを液化するプラントは大型設備が主流ですが、HAM社の小規模液化設備は27.9トン/日と少量からの液化が可能です。バイオメタンなどのガス量が確保しにくいガスのコスト効率の高い液化が可能となり、脱炭素化の新たな戦略を構築可能です。
HAMグループのFNXが製造しています。
◎海外での小規模液化設備実例:HAM社プレスリリース記事より(2021年5月)
HAM社とFNX社(HAM社グループ)は、年間900万kg以上のバイオメタンを液化するヨーロッパ最大のバイオLNGプラントの建設・運転を開始すると発表。イタリアのファエンツァに建設されるこの設備は、100%車両燃料用バイオメタンプラントで、年間生産能力は140GWh /年に相当する。
このプロジェクトは、イタリアのワイン協同組合である「Caviro Spa」が所有する2つの消化槽によって生成されたバイオガスのために開発される。まず、ワイン・他の農業で派生した有機廃棄物などの副産物を回収してバイオガスに変換。そのバイオガスを液化に適したCO2含有量50ppm未満のバイオガスに精製。その後、液化しそのままバイオLNGとして車両に充填できるようにサービスステーションに供給する設備を提供する。
設備全体が再生可能エネルギー源からの電力で動作し、汚染排出物や温室効果ガスを生成しないことが特徴だ。
グリーンガスとしても知られるバイオメタン・バイオLNGは、二酸化炭素排出量がマイナスであるという特徴があり、エネルギー転換における現実的かつ有効な代替手段となり、大気への温室効果ガスの排出を削減し、気候変動との戦いに役立つ。
このプロジェクトはサーキュラーエコノミーに貢献し、地域経済を活性化し、雇用を生み出し、資源と栄養素を土壌に戻し、焼却や埋め立ての持続可能な代替手段としても貢献する。国際市場や大企業に依存する必要がないため、エネルギーの自立も可能に。
さらに、この新しい100%車両用バイオメタンプラントは、HAM社が現在港湾ターミナルからイタリア北部に供給しているLNGタンクローリーの道路交通を年間60万km以上削減し、渋滞の緩和とCO2排出量削減も貢献する。
天然ガス充填設備の種類
◎CNG(圧縮天然ガス)ステーション
20~25MPで圧縮し体積が約1/200 ~1/250になった天然ガスがCNG(圧縮天然ガス)です。主に小型車や乗用車・バス等の天然ガス自動車に多く使われています。日本でもっともポピュラーな天然ガスステーションです。
◎LNG(液化天然ガス)ステーション
ー162℃で冷却し体積が約1/600になった天然ガスがLNG(液化天然ガス)です。世界では大型トラックやトレーラーなどの天然ガス自動車がLNGを燃料に数多く稼働しています。日本ではまだ2箇所しかないステーションですが、これから増えていく予定です。
◎LNGモバイル(移動型)ステーション
運送会社の営業所などに簡易的に設置する移動型のLNGステーションです。メーターやディスペンサー等充填に必要な設備を備えたLNGタンクをトレーラーで運びます。タンクが空になったら、新しいタンクを持ってきて空のタンクを回収する、LPガスのような方式を採用しています。
◎LNGバンカリング(船舶への供給)
LNG船舶への燃料供給をLNGバンカリングといいます。近年、重油を燃料とした船が出す排気が問題となっており、LNG船舶の普及が急速に進んでいます。重油船は国によっては港にも入れない場合もあり、日本の船舶もLNG船への移行が加速しています。